まさしの日記

サイエンスと歴史とコーヒーをこよなく愛する日々の徒然

【読書】「たった一人の熱狂」見城徹

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正直びっくりしました。
目から鱗というより、衝撃に近いかもしれません。

 

幻冬舎の社長ということで、顔と名前は知っていたけど、その人となりはあまり知らなかった。井川意高さんのYouTubeにゲストで出ていたのを見て、そのやり取りの正直さ、人間臭さに興味を持ち、この本を手に取ってみた。

 

周りからは兄貴と慕われ、それでいて絶対に上から離すようなことをせず、裏も表もなく正面から対等にぶつかっていく姿に、だから余計い慕われるのだろうと一人納得していたが、この本を読んでそれがより実感できたし、ファンになった。

社会人として理想であり目標であり、こうありたいと思わされるのに、それでいて自分とは別世界な気がしてならない。

 

ここまで熱狂できる原動力はなんだろうか。

自分はここまで熱狂できるものがあるだろうか。

なんで自分は熱狂できないのだろうか。

 

見城さんにも家族や友人がいるし、その付き合いもしっかりこなしているにもかかわらず、こんなに熱狂できる。時間の使い方なのか、流れが違うのか、効率なのか。見城さん一人だけ24時間じゃないのではないかと錯覚してしまう。

 

「ヒンシュクはカネを出してでも買え!」

「薄氷は自分で薄くして踏め」

「憂鬱でなければ仕事じゃない」

「スムーズに進んだ仕事は疑え」

「圧倒的努力は岩とも通す」

「正面突破に勝る道なし」

 

この本にもたくさん書かれているし、ググれはいくらでも見城語録、見城哲学が出てくる。

 

「語録」「哲学」と言われるのは、見城さんの考え方、生き様が多くの人に影響を与えているからだし、多くの人が共感しながらも、自分ではなしえない何かを感じているからかもしれない。

そして、短い言葉で事の本質を捉えているからに他ならない。

もっと言葉を聞きくなる。

 

そういえば、「沈黙の艦隊」というマンガで、ジャーナリストが世界市民に対して「もっと海江田艦長の言葉を聞きたいか」という質問を投げかけたのを見て、主人公の海江田四郎は「私は神ではない」と思ったというシーンを思い出した。

 

もちろん見城さんも神ではないし、そんなことを言ったら怒り出すだろう。
でも本人が熱狂すればするほど、周りを引き付けてしまう。

 

見城さんは「人間いつか死ぬ」と思って仕事をしている。

そんなのは当たり前だということはみんな知っているけど、それを意識して生きている人は多くはないだろう。

でも、見城さんはそれを強く意識して生きている。
本の中にも、

 

「今日もまた1日死へ近づくのだ」という冷厳な事実を確認し、
「悔いのない1日にするぞ」と奮い立ち、
朝というとば口から残りの人生を照射するのだ。

 

と言っている。1日たりとも無駄にせず、いつ死んでも悔いが無いように生きていく。そんな生き方をしている人は、まずいない。見城さんだけかもしれない。でも、、、

 

そんな魅力あふれる見城さんの生き様をもっと見たいし、
いまさらながら自分も見習いたいと思った。