まさしの日記

サイエンスと歴史とコーヒーをこよなく愛する日々の徒然

内藤とうがらし

「内藤とうがらし」

 

いつも買ってるお弁当屋さんで、最近この名前をよく聞く。
もちろん、とうがらしの一種なのは間違いない。

この聞き馴染みのない「内藤とうがらし」について調べてみました。

 

ちなみに、このお弁当屋さんはとてもステキなんです。
ショーケースにおかずが沢山ならんでいて、すべて手作りなのも嬉しいうえに、
自分の好きなおかずをチョイスしてお弁当に入れてくれるんです。
このお弁当屋さんを知ってからは毎日のように通ってます。
そのうち女将さんと顔なじみとなり、いろんな話をするようになりました。

 

そして、最近選ぶおかずにほぼこの「内藤とうがらし」が入っていて、
「何これ女将さん好きなの?」と聞くと「今が旬なの!」と言われました(汗)
この女将さん、歳が近いこともあって、もう友達感覚。楽しい女将さんです。
にしても、辛すぎずさっぱりとした辛味を与えてくれるこのとうがらしに
結構やみつきになってる自分がいたりします。

 

話がそれました。
閑話休題

 

さて、この「内藤とうがらし」
「内藤さんが栽培しているとうがらし」では、もちろんない。

 

では何か?

 

歴史が好きな人ならもしかしたらピンと来ているかもしれない。
そう、「内藤新宿のとうがらし」なんです。

 

内藤新宿
つまり、今の新宿のこと。

 

今の新宿は、江戸時代は内藤新宿と呼ばれていました。
江戸時代にこの内藤新宿で一大ブームになったのが内藤とうがらし。

 

内藤とうがらしプロジェクトの公式ホームページを見ると、
当時お蕎麦が江戸で流行していたこともあって、薬味として瞬く間に人気に。
こぞって栽培していたようなのですが、新宿の反映とともに畑は消えていき、
やがてとうがらしの栽培がされなくなってしまったとのこと。

 

そして現代。

 

2010年に江戸の食文化を現代に伝える活動をしている市民グループ
「内藤とうがらし」に目を付け、復活のプロジェクトを立ち上げました。
そしてついに、2013年には「江戸東京野菜」に認定され、
ブランド野菜として復活!

 

素晴らしいです!!

 

栽培してブランド認定されたこともすごいことではありますが、
400年も経っているのに、よく種が見つかったものだと、
こっちの方に驚いています。

 

探すのにかなりの苦労があったのではないでしょうか。

 

こんな背景を知って、改めて内藤とうがらしが入っているおかずを
かみしめて、深い歴史を感じているところです。

 

それにしても女将さん
どこで内藤とうがらしに出会ったのでしょう。
これを見つけて、食材に使おうと思ったセンスに脱帽です。
それだけ東京を、そして新宿を愛しているということでしょうか。

 

東京ブランドの野菜を使って美味しいご飯が食べられる。
こんな嬉しいことはありませんね。

 

<参考>

新宿名物、復活!内藤とうがらしプロジェクト|公式サイト
 →https://naito-togarashi.tokyo/

江戸東京野菜JA東京中央会ホームページ)
https://www.tokyo-ja.or.jp/farm/edo/

 

江戸東京野菜と聞くと、馴染みが薄いかもしれませんが、
「練馬大根」とか「亀戸大根」とかなら聞いたことあるのではないでしょうか。
それにしても江戸東京野菜って沢山あるんですね!

 

これを機に、地元の野菜にも目を向けてみよう!!